コロナ禍で廃業の危機に陥った老舗の和菓子店に突然、注文が殺到しています。その訳とは。
首都圏に出された緊急事態宣言のあおりを受け、観光客が激減している「熱海」。
この地で100年以上の歴史を誇る和菓子店があります。
実はこの老舗、一時は売り上げが以前の1割程度にまで落ち込み、廃業の危機に・・・。
そこで、四代目女将の加藤寿美江さんは“ある方法”に打って出ました。
「お菓子を廃棄しなくてはならない状況」「お店の経営を助けて下さい」と、SNSでお店の窮状を訴えたのです。
保存料を使わない伝統製法で作る和菓子が自慢の店。厳選した国産素材を使った「百年ようかん」が看板商品です。
女将さんはSNSで助けを求めると同時にお得な和菓子セットの販売を開始しました。なんと、普通に購入するより1500円以上も割安です。
すると、SNSを見たお客さんから注文が殺到したのです。
現在、女将さんに父親と母親、パート1人の4人で切り盛りするこのお店。全国から注文が相次いだことから、休日返上で発送作業に追われていました。
女将さんは注文してくれたお客さんへの感謝の気持ちをSNS上に投稿しています。
携帯電話はいまだ“ガラケー”の女将さん。お姉さんに助けてもらい、今回、初めてSNSに挑戦したといいます。
本家ときわぎ・加藤寿美江さん:「慣れないSNSというツールを使った。皆さんの温かい気持ちをたくさん頂くことができた」
女将さんが、何よりうれしかったのは、お客さんたちが注文に添えた励ましのメッセージでした。
本家ときわぎ・加藤寿美江さん:「メールを拝見しながら、泣けてきちゃった。親切にして頂いているので」
SNSの力によって救われた100年以上、続く老舗和菓子店。しかし、首都圏の緊急事態宣言の延長で厳しい状況は続いています。
本家ときわぎ・加藤寿美江さん:「(注文は)今は電話だけになりますが、なにぶん家族経営、4人しかおりませんので、そこをご理解頂いて、ありがたく承っております」
とはいえ、発送まで2カ月ほどかかってしまうそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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