土石流災害死者に“ある共通点”2回目以降で被害か(2021年7月14日)

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ANN
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 静岡県熱海市の土石流に巻き込まれ、遺体で見つかった人の多くに“共通点”があるとみられることが分かりました。

 巨大な岩や木を流すほどの土石流。多くの被災者が口にするのが「小規模の土石流の後に大規模な土石流が来た」ということです。

 親戚が亡くなった高橋昇さん(80):「土石流が流れてきて、家の手前まで来た。その時は1波ではなくて2波、3波が徐々に来て危険があるから逃げた」

 間近で大規模土石流を見た加藤久雄さん(49):「2回目の時は下の方に土石流が流れていて、何分かしてから山側の2軒がぱたっと倒れて土石流も流れてきた」

 映像を見ると、道路に泥があることから、すでに小規模な土石流があったと思われます。そこに大規模な土石流が・・・。

 土石流は複数回、起こったとされていて、何度かの小規模の土石流の後に大規模の土石流が起こったといいます。

 実は、この後からの大規模な土石流が被害を大きくしたというのです。

 警察関係者によりますと、亡くなった人の多くが最初の小規模な土石流による被害状況を確認しようと被災現場に足を踏み入れ、その後、連鎖的に起きた大規模な土石流に巻き込まれたのではないかといいます。

 泥は層になっていて、見つかった遺体には、その後に起きた土石流が被さった状態だったといいます。

 専門家は、こう指摘します。

 東京女子大学・広瀬弘忠名誉教授:「一番最初の災害が起きた時には次があるかもしれないということを念頭に置いて、近付かないという行動を取るべき」

 親戚の太田洋子さんを亡くし、いまだ多くの仲間の行方が分からないという高橋さん。

 親戚が亡くなった高橋昇さん:「とにかく仲間がいなくなって寂しい」

 現在、11人の死亡が確認され、いまだ16人の行方が分かっていません。

※最新の情報は静岡県のHPをご確認下さい。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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