セラミックコーティングフライパンの
テレビ通販での詐欺的表示を、
消費者庁に告発された。
対象は通販番組「ショップジャパン」を放映する
オークローンマーケティング。
同社が販売する商品「セラフィット」フライパンで、
通販上、デタラメを放送していた。その内容だが。
- 「ダイヤモンドの次に硬いセラミックを使用」
- 「傷がつかない コーティングが剥がれない」
- 「コインで擦っても傷が付かず、コーティングは剥がれません」
- 「クギを炒めても傷がつかない!」
- 「たとえ大量のクギを炒めたって傷が付かない」
- 「耐磨耗テスト50万回クリア!!」
- 「セラフィットは50万回擦っても傷まないことが証明されました」
これが全部デタラメw
消費者庁の実験では50万回どころか、
1%の5000回も持たずにコーティングが剥がれている。
普通、1回の調理で50回はこするだろうから、
100回の調理で壊れる。
1日3食、1食に2品作れば、半月程度でダメになるわけだ。
安物すぎるー
こんな安物なのに、
28cm径で7000円とか高額だ。
セラミックコーティングのフライパンは、私も愛用してブログでも紹介した。
京セラ製の「セラブリッド」で、
28cm径で2500円程度。
つまりショップジャパンの1/3の価格で、
購入以来現在まで一年間酷使して、
まったく問題がない(火力弱めがコツ)。
さすが京セラ。
多分セラフィット、京セラ「セラブリッド」の
品質と評判を知って、
急遽中国あたりでそれっぽい製品作らせた
「コバンザメ商法」だよね。
名前まで似せてるしさ。しかも価格3倍。
テレビ通販、特にこの手の
「海外で大評判の製品をご紹介」パターンは、
おおむね内外の情報格差を利用した
「情弱ビジネス」であって、
割高な製品、質的に欠陥のある製品を、
芸能人を広告塔に、「安い」「斬新」として売るパターンが多い。
「どの企業も」ということではないが、
少なくともショップジャパンの
オークローンマーケティングは、この類のようだ。
セラフィットの広告塔になった北斗晶さんとか、
どうすんすかね。料理上手で売ってるのに、
1ヶ月で壊れるフライパンとか宣伝して。
自分は料理してない
(少なくともこのフライパンでは)って、
公言してるも同然では。
いくら金積まれたんだろうか。
同社のWebで会社沿革など見ると、
なかなか楽しい。
ベストセラーとして、
いかにも「アレ」な割高商品がずらずら並んでいて、
「こんなんにダマされる奴いんのかよ」
という感想を抱かざるを得ないというか。
なんだよ「倒れるだけで腹筋が鍛えられる『ワンダーコア』」とか。
とはいえ、こういうイカサマ商品、
消費者の立場では、買うまでわからないのが当然だ。
フライパンなんて、使うまでわからないし。
消費者庁、今回はグッジョブと言えるだろう。
多分よほど大量のクレームが届いたから検査したんだろうな。
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