【山田厚史のここがききたい】今回は、退役米軍人などでつくる団体、ベテランズ・フォー・ピースのメンバーに聞きます。
メンバーのお二人は、ベトナム戦争とイラクの戦争に従軍しました。戦場で何を見聞きし、何を考えたのか、退役後、アメリカが介入してきた戦争に対する深い疑問から、戦争の原因を考え、戦争を止めるために声を上げる直接行動に参加するに至った軌跡をお話いただきました。
お二人とも帰還後に同僚、友人の壮絶な自殺も経験しました。ふつうに生きてきた人間が戦場に行くことの意味、そこで行われていること、自分がしたことを、どう正当化するのか、日常に戻った後どれだけ厳しい葛藤に直面するか、こもごも語られました。人が人を殺す、破壊や殺傷という戦争の本質と人間性との矛盾に改めて気づかされます。そして、日本人もアメリカの戦争を支え続けてきた点への厳しい指摘もあり、私たち自身が問われていると感じざるをえませんでした。重いテーマですが、ぜひ、終わりまでご試聴ください。
収録は2018年10月26日
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