銀行の貸し手責任を問う会の全面的な協力で実現した、デモクラシータイムス取材企画 第2弾。
銀行って、預金者の味方、銀行員はにこやかで腰が低く、堅実で頼りになり、信用できる。そういうイメージとは異なり、親しい銀行、銀行員の話を信じて本来必要のない借り入れをした結果、利益が得られなかっただけでなく、預貯金も自宅も給料も失った人々がいます。相続税対策に変額保険を、資産運用もかねてアパート経営を、と勧誘のセリフは様々でした。
その中に、銀行に裁判を起こされて負け、それでも、こんな話はおかしい、銀行には、金融業者として適正な融資をし回収の可能性を判断する貸し手としての責任があるのではないかと、法改正や裁判手続きの見直しを求めている人々がいます。
このシリーズは、「銀行の貸し手責任を問う会」の方々の実体験を通じて、公的存在であるはずの銀行の歪み、銀行を通じて預金者消費者に転嫁される金融政策の問題点を議論し、法改正と司法の改革の必要を明らかにします。
第二回は、相続税対策に変額保険を勧められ、億単位の保険料は銀行から借り入れても十分保険の運用での利回りでカバーできるから損はありませんという説明を信じて自宅を担保に借入をした結果の悲劇を取り上げます。
保険に加入した人がなくなれば、銀行からの借入の元本は消滅します。しかし、肝心の保険会社が破たんしたり、中途解約したりすると、運用はもう20年マイナスが続いていますから借入の元本に見合う保険金が手に入りません。借金は残ります。中途解約しなければ、生きている限りもともとの保険料に合わせた高額の借入の利息は別に支払い続ける必要があります。それが滞ると、利息の支払いができないために、担保に入れた自宅が競売されます。長生きしてもしなくても、つらい生活が続きます。
消費者はそんなリスクを理解できないまま、契約をしました。それを自己責任として甘受するべきなのでしょうか。
出演は、山田厚史、荻原博子、山岡淳一郎。
銀行の貸し手責任を問う会
http://www.kashitesekinin.net/
デモクラシータイムス
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