天皇皇后両陛下は17日、東日本大震災の発生から10年にあたって宮城県気仙沼市と山元町をオンラインで視察し、被災者をお見舞いされました。
両陛下は17日午後3時すぎ、オンラインで宮城県知事から県内の復興状況を聞かれたあと、気仙沼市と結びました。
発生から10年経ち、市内では将来の不安などで心のケアが必要な人が少し増えていると聞くと、陛下は「どのような支援をなさっていますか」などと質問し、その後、市内で被災した男女3人と話されました。
このうちの71歳の女性は、津波で夫と義理の両親を亡くしたということです。
71歳女性:「皇后さまがとてもそのことを悲しんでくれて、『辛かったですねと』言って下さいまして、とても私はうれしかったです」
15歳の女性は被災当時、幼稚園児で3日間、両親と離れ離れでした。今は語り部として活動しています。
15歳女性:「『辛かったんですね』とか、そういうお言葉を頂きました。私もさみしくてずっと泣いていたので、自分の気持ちっていうのが両陛下に伝わったんだなと思いました。『語り部を始めるということは、すごい勇気がいることだと思います』とお言葉を頂きました」
両陛下はその後、山元町ともオンラインで結び、津波で自宅が全壊した78歳の女性ら3人をお見舞いされました。
78歳女性:「身体どうでしたって言われた。だから無我夢中で暮らしてきましたって言った。あっという間に10年過ごしましたって。なんていうのかな・・・やっぱりうれしいね。10年前のことやっぱり思い出すね」
両陛下は4日に岩手県の被災者をオンラインでお見舞いされていて、福島県についても調整を進めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
コメント