軍事ジャーナリスト田岡俊次が、西欧に広がる中国のウイグル政策批判に謀略の匂いをかぎ取ります。アメリカの他国介入、人権批判は、しばしば政治的意図によって情報の収集と解釈を誤り、現地の社会を破壊して荒野にすることで終わります。アフガニスタン、イラク、シリアとともに、忘れてはならないのは、コソボ。国内紛争の一方当事者がアメリカの介入を企図してアメリカのコンサル会社に依頼して「50万人虐殺」「民族浄化」というキャンペーンをはり、国際社会の人道的介入を求める声を背にNATOの大規模空爆に至った「コソボ紛争」です。後に調査の結果発見された遺体は2000余り。しかも、問題の前年の独立派との戦闘での戦死者でした。「民族浄化」ではなく「文化的ジェノサイド」だと主張される今回のウイグル人権問題。田岡さんの眼には、十分な情報の精査もなく、これまでと同じ情景が繰り広げられているように見えます。皆さんには、どう見えますか?
収録は2021年3月24日
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