アメリカ男子ゴルフのマスターズで松山英樹選手が日本人男子史上初のメジャー優勝を果たしました。プロゴルファーの丸山茂樹さんに聞きます。
(Q.松山選手の快挙、どうご覧になりましたか)
僕の見解としては、コンビネーションのバランスが、本当によかった1週間だったと思います。彼から、メンタルな部分であったり、打たれている部分だったり、いろんな話を聞いたときに、「あー、こういうところでバランスを崩しているんだな」という部分があったけど、今回は、ティーショット、アイアンショット、アプローチ、パット、それにメンタルがうまくフュージョンして、しっかりと戦える体制にあったのかなと思います。
(Q.最終日、首位で朝を迎えるというのは、どうなのでしょうか)
自分もマスターズではありませんが、そういう位置に入ったとき、すごく調子がいいときこそ、よく寝られたりする。でもトップにいるのに、何か不安があると、寝られなかったりとどっちかだった。彼の場合は、しっかりと寝られるタイプですね。
(Q.きょうは、松山選手、緊張していましたね)
1番ホールのティーショットを打ったとき、スイングのバランスが悪いなと、緊張しているんだなとわかりました。完全に打った瞬間、振り遅れたと思った。
(Q.今回、初めてコーチを付けたそうですが、いい方に作用したのでしょうか)
コーチをつけた理由までは聞いていませんが、コーチがいることによって、新たな会話をする。1球、1球に対しての探求心が強いタイプなので、その都度、やり取りができるということ。今回、コーチの存在が大きかったと思います。
(Q.松山選手は今大会の練習ラウンドで「イケる。優勝しよう」と話していたそうですが、 丸山さんもそういう経験ありますか)
僕には、そんなことはなく、必死だった。日本ツアーのとき、アマチュア時代は、“負ける気がしないな”というときもあったけど、アメリカに入ってからは、戦う層の人数がすごく多く、どこからジャンプアップしてくるかわからないので、スーパーポジティブに思えたことはなかったです。松山選手に何かがあったのでしょうね。調査しておきます。
(Q.松山選手は、言葉の壁・文化の壁を克服しているのでしょうか)
それは、まだ多分、克服できていないと思います。僕も9年いましたが、言葉の壁が一番、大きかったです。語学がきちんとできていれば、もっと色んな情報収集ができたなと思っていた。だから、それらが松山選手が10年かかった理由の一つかもしれません。我が国が、英語が普通に話せるような国民だったら、もっと若い選手が、タイガー・ウッズ選手にうるさいぐらい質問するでしょう。タイガーが「英樹と一番、回りやすい。しゃべらないから」と話しているくらい。そのくらい、みんなタイガーに質問している。それができない。アドバンテージが取れていない。
(Q.これからも松山選手は、まだ強くなりますね)
可能性は十分です。東京オリンピックで金メダルを取ってほしいです。
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