防衛ジャーナリスト半田滋の眼。イージスアショアの代替という新しいイージス艦の建造。そこには、国辱ともいうべき税金投入が。イージスアショアをアショアではなく船に載せて海上で運用するというのは、そもそも陸上だから作ったサイズのバカでかいレーダーを限られた大きさの船にのせようという点でばかばかしいほどの無理がありました。城を釣り船にのせるに等しく、釣り船をどんどん大きくする必要があります。しかもそもそも米軍が採用しているイージスシステムであれば、もっと小型でよいものがあるのです。ところが、米国はロッキードマーチン社の当時はまだカタログしかない開発中のシステムを日本に押し付け、実験費用660億円も負担させ、さらに、防衛省がもくろんでいた日本企業の参加にも難癖つけてスペイン企業を参加させたうえ、日本の費用で得た成果を利用した新しいシステムをスペイン海軍などに納入しました。
う~~~む、これは国益重視の陣営の方がもっともっと怒らないといけない事態ではないでしょうか。
収録は、2021年4月7日
※番組内で紹介した新外交イニシアティブの「抑止一辺倒を越えて―時代の転換点における日本の安全保障戦略」はこちらのURLから見ることができます
https://www.nd-initiative.org/research/9413/
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