関東大震災から今年で100年。今の東京には、「大風呂敷」と批判もされた異色の政治家、後藤新平が震災直後にぶち上げた復興都市計画の遺産が残されています。山岡淳一郎(ノンフィクション作家)が、幹線道路や焼け跡の土地区画整理の現場をたどり、後藤の街づくりを時代背景とともにレポートします。
火の海と化した東京や横浜を、燃えない、地震に強い街に改造する。後藤新平の「公共観」に基づく復興計画の遺産とは何か。そこに込められた「道路と公園」の価値を今の都市開発・街づくりは受継いでいるのか。あらゆる空地に開発の名のもとに超高層ビルが乱立し、緑の空間の価値は神宮外苑再開発などで貶められています。
ビジョンなき政治が「次の震災」への備えを失わせているのではないか。街づくりの目的は「カネ」であってよいのか、本来の担い手は誰なのか、考えねばならないことは次々浮かびます。
みなさまの街では、いまどんな開発が計画されていますか。
2023年8月17日, 29日 収録
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