幼い子どもが、また車の中に置き去りにされました。岡山県で2歳の孫を駐車場に止めた車の中におよそ9時間半置き去りにし、死亡させたとして、53歳の祖母が逮捕されました。
■子ども置き去り「車に戻るまで気付かず」
悲劇は繰り返されました。車の窓から見えるのは子ども用のおしりふき。車内には小さなぬいぐるみがいくつもあります。
岡山県津山市の病院の駐車場で車の中に放置され、死亡したのは目瀬陽翔ちゃん(2)です。
車内に置き去りにし、死なせたとして逮捕されたのは、祖母・柴田節子容疑者(53)です。なぜ、このような痛ましい事件が起きてしまったのでしょうか。
柴田容疑者:「考え事をしていて、保育園に送るのを忘れてしまった」
警察によりますと、柴田容疑者は陽翔ちゃんを津山市内の保育園に送った後、勤め先の病院に向かう予定だったといいます。しかし、保育園に送ることを忘れて出勤していたといいます。
9日午前8時15分、病院の駐車場に車を止めた柴田容疑者は退勤時間の午後5時40分ごろまで、車の中に陽翔ちゃんを残していたことに気付かなかったということです。
柴田容疑者:「仕事を終えて、車に戻るまで気付かなかった」
■保育園で説明会 経緯説明と謝罪も
9日の津山市の最高気温は31.7℃でしたが、車の中はどのような状態だったのでしょうか。
野外の駐車場に止めた、窓が閉められた車内の温度は、どの程度まで上昇するのでしょうか。
10日の横浜市の最高気温は32.3℃、9日の津山市に近い気温です。計測開始時の気温計は35℃台を指していましたが、温度は瞬く間に上がっていきます。
気温計は、計測限界の50℃に達しました。その間、わずか15分。しかも、気温計が壊れてしまうほどの暑さでした。
陽翔ちゃんがいた車の中も、高温になっていたことが想像できます。
保育園は、陽翔ちゃんが欠席していることを把握していましたが、本来は保護者に連絡して確認しなければいけないところを確認していませんでした。
陽翔ちゃんが通っていた保育園の園長:「こちらの方の思い込みもあって連絡をしていなかった」「(Q.きのうもチェックはしていた?)チェック…はい」「(Q.なぜこういうことが起きた?)あってはならないことだが、きちっと再確認ができていなかったということだと思います」
保育園は10日午後7時から説明会を開き、保護者に経緯を説明し謝罪しました。
説明会に参加した保護者:「過去の同じような事件が生かされていなかったのが残念」
(「グッド!モーニング」2023年9月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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