200年以上の歴史がある伝統的な祭りで、参加者が馬に飛び蹴りする動画が物議を醸しています。
■SNSで動画拡散…批判の声
丸太で組んだ円形の会場。走る馬に法被と地下足袋姿の参加者がしがみつき、人馬一体となって疾走しています。
これは愛知県高浜市の無形民俗文化財に指定されている「おまんと祭り」です。雨ごい祈願のために始まったとされています。
問題の映像は9月30日、祭りが終盤に差し掛かったころでした。馬が走り始めると、1人の男性が馬に向かって飛び蹴りをしました。
この動画がSNSに投稿されると、批判の声が上がりました。
SNSから:「こんなことが令和の今やっているとは」「祭りは楽しいものです。馬をたたく蹴る。これの何が楽しいのか分かりません」
祭りを奉納される春日神社の関係者は、「蹴ることは常態化していない」と説明しています。
本来の祭りから逸脱した行為は、なぜ起こってしまったのでしょうか。
■馬が逆走したため…飛び蹴り?
200年以上の歴史がある愛知県高浜市の「おまんと祭り」で突然、1人の男性が会場を駆け回る馬に飛び蹴りをしました。
なぜでしょうか。動画を撮影した人によると…。
動画を撮影した人:「通常では時計回りに回るはずの馬が、逆走したのを止めようとして」
確かに、観客からは「反対、反対」という声が上がっていました。
「おまんと祭り」では本来、馬が時計回りに走ることになっていて、逆走したため、飛び蹴りしたとみられます。
その後も馬は走り続けますが、別の男性が飛びつき、しがみついて馬を止めると拍手が起きました。
■春日神社「不適切行為だった」
飛び蹴りして止める行為について、撮影者はこう話します。
撮影者:「走っている馬を蹴り上げること自体で、止められるとは全く思いません。動物に対して、蹴りを食らわせるという行為をすること自体が許せなかった」
祭りが行われた春日神社は直接運営に関わっていませんが、コメントを発表しました。
春日神社:「馬に対して蹴ると思われる行為が確認されました。不適切であったと考えており、再発がないように対応にあたっていきます」
祭りの関係者は「近いうちにこの問題について話し合いをする場を設ける」としています。
(「グッド!モーニング」2023年10月4日放送分より)
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