厚生労働省の検討会は依存性の高い市販薬を20歳未満が多量に購入して乱用することを禁止する制度の見直し案を大筋で了承しました。
近年、若者の間で薬を一度に大量に摂取して救急搬送される「オーバードーズ」が社会問題になっています。
厚労省によりますと、インターネット販売が可能になった2014年以降に増加していて、コロナ禍でさらに乱用や過剰摂取が増えたとしています。
これらを受け、厚労省は依存性の高い成分を含む医薬品の乱用を防ぐため、風邪薬などの市販薬について、20歳未満が一度に購入できる量を制限することなどを盛り込んだ制度案を示しました。
案では、小容量の製品1つだけの販売とすることや購入者の名前を写真付きの身分証などで確認し、購入履歴から何度も買っていないかを確かめることなどが示されました。
厚労省は来年、具体化に向けてさらに議論を進め、医薬品医療機器法改正を目指すとしています。
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