自民党の派閥の政治資金を巡る事件で、東京地検特捜部が安倍派の幹部である4人から任意で事情を聴いたことが分かりました。
■派閥中枢にジワリ“捜査の手”
東京地検特捜部の捜査が岸田政権の「中枢にいた人物」にまで及んでいます。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で特捜部は安倍派の松野前官房長官のほか、高木前国対委員長ら安倍派の幹部から任意で事情を聴いたことが関係者への取材で分かりました。
立憲民主党 長妻政調会長
「政権中枢の幹部がこれほど多く事情聴取されたというのは前代未聞ではないでしょうか。派閥の問題を超えて自民党の問題になっている」
経団連の会合であいさつした岸田総理大臣は…。
岸田総理大臣
「国民の皆様から疑念を持たれている事態を招いていること、これは大変、遺憾なことであり、心からおわびを申し上げます」
自民党 閣僚経験者
「この先どうなるか、捜査が終わってみないと分からない。政権への影響と言われるがそもそも内閣支持率が低いし、総理も低空飛行には慣れているからあまり気にしていないんじゃないか」
国会議員が逮捕される日は来るのか。永田町は捜査の行方を見守っています。
総理周辺
「岸田総理は『1日ずつ状況が変わるから、とにかく状況を見ていかないと』と言っていた」
来月に召集される通常国会までが重要な局面となります。
■派閥指示暴露の議員“おわび”
そんななか、地元で頭を下げる安倍派の議員がいました。
自民党安倍派 宮澤博行前防衛副大臣
「ちゃんとした決意でもって地元の皆さんにごあいさつ、おわび、ご説明を、とにかく回っているという状況です」
自民党安倍派 宮澤博行防衛副大臣(当時)
「はっきり申し上げます。『しゃべるな、しゃべるな』これですよ」
所属する安倍派から3年間で140万円のキックバックを受け、派閥の指示で収支報告書に記載しなかったことを認めた宮澤前防衛副大臣。
23日に地元で開かれた朝市を訪れ、ひたすらおわび。個別訪問やメールでもおわびをしています。
自民党安倍派 宮澤博行前防衛副大臣
「とにかく不記載の資金があったことは本当に有権者の皆さんにおわびはずっと続けなくちゃいけないと思いますが、それをやったうえで次に向けて進んでいかなくちゃいけない」
そんな宮澤前副大臣について地元の支援者は…。
20年来の支援者
「簡単に副大臣になれるものじゃない。やっとつかんだ。悔しさだよね、今は。派閥に属していなければあのポストもなかったでしょう。そして派閥に属していなければこんな事態もなかったという、だからなるべくしてなったと」
岸田総理は派閥の在り方や政治資金規正法の改正などについて、新たな組織を立ち上げて議論するとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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