来年3月のロシア大統領選挙を巡り、反プーチン政権を掲げる候補者らが選挙のスタートラインに立てないまま出馬断念に追い込まれています。
ロシア中央選挙管理委員会は今月23日、リベラル系で無所属での出馬を届け出たエカテリーナ・ドゥンツォワ氏が提出した書類に不備があるとして候補者登録を拒否しました。
ドゥンツォワ氏は「この国には一刻も早い変革が必要だ」として、ウクライナ侵攻の停止やロシアの民主化などを掲げて立候補を表明していました。
ドゥンツォワ氏はSNSで届け出書類の提出後、法務省の抜き打ち調査が入るなど行政的な圧力を掛けられたと主張しています。
一方、2014年にウクライナで起きたマレーシア航空機撃墜事件に関与したとして、オランダの裁判所から終身刑を言い渡されていたロシア軍元大佐のイーゴリ・ギルキン氏、通称ストレルコフ氏の陣営も立候補届け出の書類をそろえられず、事実上、立候補は厳しい状況に追い込まれています。
当局による介入があったものとみられます。
ドゥンツォワ氏はプーチン政権の路線を変え、停戦や政治犯の釈放を訴えています。
一方、ギルキン元大佐はウクライナ侵攻の強硬派で、プーチン大統領の戦略を痛烈に批判しています。
両者は完全に異なる立場からプーチン政権の方針に反対していますが、当局は反プーチンを掲げる候補者の出馬を事実上、阻止しているとみられます。
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