「建築界のノーベル賞」といわれるアメリカのプリツカー賞受賞が決まった山本理顕さんが受賞の喜びを語りました。
都内のアメリカ大使公邸で会見した山本さんは「皆さんに取材されて自分が少しは良い建築家なんだと思った」と述べました。
そのうえで、自身が設計に携わった小学校を受賞決定の報告で訪問した際のエピソードを「小学校に行ったら『山本さんおめでとう』ってちょっと泣けてきちゃって」「本当にうれしくてね」と涙ながらに語りました。
また、山本さんは「私の建築はできれば、クライアントだけでなく周りに住んでいる人にも喜んでもらえるものをつくっていきたい」と今後の抱負を述べました。
プリツカー賞受賞者は、日本人では安藤忠雄さんや坂茂さんらが受賞していて、山本さんは9人目です。
日本人が多いことについて山本さんは「日本人の建築家は社会的なメッセージを発信してるからだと思う」と話しています。
一方、建築家の働く環境が厳しくなっているなど、日本社会と建築を巡る問題点も指摘しました。
会場建設費など費用が膨らみ続け、批判が集まった大阪・関西万博については「周りの反応が大きいから注意深く話したい」としつつも「博覧会の敷地の選び方と、IR施設を一緒つくるという発端に問題がある」と言及しました。
プリツカー賞の授賞式はこの春、アメリカ・シカゴで開かれる予定です。
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