「選択的夫婦別姓」約30年“ストップ” 「放置されたまま」経済界“苦言”【スーパーJチャンネル】(2024年6月20日)

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 経済界から導入の声が強まっている選択的夫婦別姓。街で聞いてみました。もし、実現したらあなたはどうしますか。

■「放置されたまま」 経済界“苦言”

経団連ダイバーシティ推進委員会 資生堂会長 魚谷雅彦委員長
「婚姻時に夫婦同姓しか選択できない国は今や先進国では日本のみになっている」

 すでに30年近く前に始まっていた選択的夫婦別姓導入に向けた議論。

 経済界からの圧力は日に日に強まっています。

経済同友会 新浪剛史代表幹事
「私どもは大変不都合があると思っている。(選択的夫婦別姓の法制化)が放置されたままであったと」

■「議論が…」 岸田総理“慎重姿勢”

 この問題、19日は国会で岸田総理に突き付けられました。

日本共産党 田村智子委員長
「同姓か別姓かを選択できない同姓を強制されることによって、女性が個人の尊厳を傷付けられている不利益を被っている、これが事実だという認識はありますか。世論調査とか様々な意見とかそういうことじゃない。あなたの認識でお答え下さい」

岸田文雄総理大臣
「私もそういった事実があるということは強く認識しております。ただ、ビジネスの面だけではなくして、この問題については様々な角度から議論する必要がある」

田村智子委員長
「選択的夫婦別姓の早期実現を求める合理的な理由はたくさんある。しかし、それを阻む具体的で合理的な理由は何もない。一刻も早く法案の審議を国会で行うべき」

■「夫婦別姓」 選ぶ?選ばない?

 果たして街の声は…。渋谷の駅前でも一際目立つこちらの女性。

20代ぐらいの未婚
「(Q.選択的夫婦別姓の議論について?)めっちゃいい!色んな人がいるから価値観が。マジいいんじゃねみたいなセンスある」

 一方、自分が別姓を選ぶのかどうかという問題は…。

20代ぐらいの未婚
「(Q.結婚したら同姓・別姓どちらを選ぶ?)結婚したら変えたいかも。「タカハシ」飽きた」

 苗字を巡っては、それぞれに複雑な事情を抱えるカップルがいました。

20代カップル
「(Q.(結婚したら)名字をどうする?)自分は『米山(よねやま)』という名字。出席番号が後の方で嫌だったので、変わってもいい」

 女性の方は…。

20代カップル
「自分が珍しい名字なのであんまり好きじゃなくて、変わりたい」
「(Q.珍しい名字とは?)郵便局の『局』で『つぼね』と読む」
「(Q.残したい?)全然ないです」
「(Q.お互い変えても良いかなと?)そうですね」

 2人とも別の姓を名乗りたいという意味で夫婦別姓賛成派。

20代カップル
「逆にするのはできないんですか?『米山』にしたい?ちょっと嫌じゃない?」
「(Q.まだ、話し合いが続きそう?)結婚するかというところですけど」

 こんな考えの人もいます…。

60代既婚
「選択的ということは、両方取れるということ。それであればいいと思う」

 ただし…。

60代既婚
「(Q.同姓・別姓どちらを選ぶ?)同姓の方が絶対いいと思う。2人だけの問題じゃなくて、お父さん、お母さんもいたりその関係のなかで考えたほうがいい」

 議論は深まるのでしょうか。

70代既婚
「(Q.同姓・別姓どちらを選ぶ?)別姓でいい」
「(Q.どうして議論が進まない?)古い考えの人がいるのでは」
「(Q.選択的夫婦別姓が通ったらデメリットは?)思い付かないですね」

魚谷雅彦委員長
「同姓か別姓かということではなく、強制か選択かの問題であり、配偶者と同姓となることも、生まれもった姓を維持することも選択できるようにすることが重要」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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