他人の銀行口座に不正にアクセスしたとして指示役の男が逮捕された事件で、男が仲間への報酬に暗号資産を使っていたことが分かりました。
矢野洋平容疑者は去年1月、仲間と共謀し、他人のインターネットバンキングの口座に不正にログインした疑いで今月9日、逮捕されました。
その後の捜査関係者への取材で、矢野容疑者は不正にアクセスした銀行口座の残高確認や車の免許証などの偽造を秘匿性の高いアプリケーションを使って仲間に指示し、報酬を暗号資産で渡していたことが分かりました。
匿名性や送金など利便性の高さから、暗号資産が使われたとみられます。
警察庁などによりますと、矢野容疑者はネットバンキングの他人の口座から預金を不正送金するグループの指示役で、被害総額は1億2000万円に上るということです。
このグループは矢野容疑者を含め少なくとも10人いるとみられ、警察庁などが余罪や共犯者の捜査を続けています。
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