ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて、ウクライナ侵攻や中東情勢を議論する安全保障理事会が開かれました。ニューヨーク・国連本部から報告です。
(鈴木彩加記者報告)
会合は、奥にある議場で今も続いています。
平和と安全の維持を議論する、まさにこの国連総会の期間中に中東情勢が深刻化したことで、各国からはイスラエルへの批判が相次いでいます。
会合では、イスラエルを支援するアメリカの国連大使も名指しで非難はしなかったものの、「平和を築くための外交的解決は可能だ」と述べ、イスラエルにも自制を求めました。
一方、この会合に先立って行われた一般討論演説では、ゼレンスキー大統領が自身が提唱する和平案への支持を求めました。
各国の首脳に直接支持を訴えられる貴重な機会ではあるものの、国連では今、ウクライナ侵攻への関心が薄まりつつあります。
26日の安保理会合で議論の中心となったのは中東情勢についてで、さらにこの後には3日連続で行われたイスラエル軍によるレバノンへの大規模な空爆を巡って別の緊急会合が行われることになっています。
紛争を止めることができずに機能不全が指摘されている安保理の場で、新たな戦火の拡大を防ぐことができるのかが焦点です。
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