“宣言解除”なるか?病床確保は改善も変異型は拡大(2021年3月17日)

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ANN
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1都3県の緊急事態宣言。解除の判断に向けて最終調整が進むなか、17日に東京で新たに409人の新型コロナウイルスの陽性確認がありました。

 菅総理大臣はまもなく西村大臣や田村大臣ら関係閣僚との協議に臨みます。

 病床の使用率は改善。ただ、懸念されるのは変異ウイルスです。さらに、首都圏のみならず各地で感染者の増加が見られています。

 宮城県で17日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は107人で過去最多となりました。これまで一日あたりの最多は1月14日の87人で、今月16日は69人でした。

 宮城県では先月23日にGoToイートを再開しましたが、感染者が増加していることを受けて今月16日に再び停止されていました。

 16日に続き4月並みの暖かさとなった東京都心。政府は緊急事態宣言について、予定通り21日までの期限を全面解除する方向で調整を進めています。

 そのよりどころとなるデータがあります。17日に都内で確認された感染者は409人です。1カ月ぶりに400人を超えました。

 リバウンドとも懸念されていますが、感染状況を示す基準を見ると再延長の要因ともなった病床の逼迫(ひっぱく)具合は、おおむね解除の基準となるステージ3かそれ以下となっています。

 ただ、医師は懸念を示しています。

 日本医師会・中川俊男会長:「医療資源(人手など)の制約もあり、とにかく病床確保すればよいというだけでは不十分だということをぜひ、ご理解頂きたいと思います」

 もう一つの懸念が変異ウイルスです。

 静岡県浜松市では小学校で変異ウイルスのクラスターが発生。放課後児童会に関わる教師や児童ら24人が感染。うち10人がイギリス型に感染していることが分かりました。全員、軽症か無症状ということです。

 少しずつにぎわいが戻る大阪でも変異ウイルスでの初めての死亡が確認されました。2月上旬に亡くなった80代の女性です。

 懸念が高まる変異ウイルス。重要なのはその拡散を抑えることです。

 現在、感染した人のウイルスが変異したものかどうか調べるにはゲノム解析が必要です。これには2、3日かかりますが、名城大学の神野教授らが開発した方法だと検査の試薬を一部置き換えるなどするだけで変異ウイルスかどうかが分かるといいます。

 かかる時間は約いずれも90分程度。

 神野教授らは近く地方自治体の研究機関とともに実証実験をしたいとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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