水族館・野球観戦が無料に 米・ワクチン接種対策(2021年5月13日)

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ANN
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新型コロナのワクチン接種が進んでいるアメリカ・ニューヨークは、7月から経済活動の全面再開を打ち出しています。ただ、成人の6割近くが打ち終えたところで、接種を希望する人が減っていて、再び接種を加速させようと、あの手この手で工夫を凝らしています。

郊外からマンハッタンへの通勤客の玄関口、グランドセントラル駅では、期間限定で無料接種が始まりました。予約不要で、観光客も利用可能です。また「1週間地下鉄乗り放題」の券もついてきます。

コロンビアからの観光客:「観光で来たのですが、地下鉄で案内を見て、打とうと決めました。せっかくの機会ですから。母国ではワクチンを見つけるのが困難なので」

接種は16日まで、市内8カ所の駅で行われ、17日からは地下鉄の24時間営業が再開されます。

約1年ぶりに営業を再会したレストランでは、ワクチンを接種した証明書を見せると、チーズケーキがもらえるサービスを行っています。

ロサンゼルスからの観光客:「接種を促す良いきっかけになります。ワクチンに懐疑的な人は少なくありません。無料だと余計に美味しいしね」

他にも、接種済みの人は水族館が無料になったり、メジャーリーグの球場で接種すると次の試合の観戦チケットがもらえたりと、恩恵は様々です。

ニューヨーク市は、600カ所以上の接種会場を運営するため、ミュージカル関係者など、失業した人を活用しています。

いまだブロードウェイなどで閉鎖が続くなか、接種会場の裏方として、劇場関係者50人が雇用されました。

失業中の俳優、ブレット・テンプルさん:「通常は病院などの事務職の仕事ですが、私たちでも簡単にできました。劇場で働く人たちの誰しもが、仕事が全くありませんでした。こうしたチャンスを与えてくれて、とても感謝しています」

ニューヨーク市は先月、ワクチン接種をさらに加速させるため、接種会場のスタッフとして2000人を雇用しました。

接種会場となっている大学では、学生ボランティアらによって運営されていましたが、今はほとんどが雇用された人たちです。

接種を担当する元消防局職員:「私はニューヨーク市消防局で29年間、救急医療隊員として働いていました。手助けをする絶好の機会だと感じました。人が病気にかかる様子を傍観することしかできなかったので」

ニューヨーク州は、接種を担当する人には、最大で自給60ドルを支払うことにしています。

接種に携わる人たちに正当な報酬を支払うことが、大規模接種を継続していくために必要なことなのかもしれません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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