線状降水帯リアルタイムで発信“逃げる目安”明確に(2021年5月18日)

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とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(大木優紀アナウンサー)
東京ではジメジメとした天気が続いていますが、これから本格化する雨のシーズンを前に今日は、大きく変わる大雨への備えに注目したいと思います。

と言いますのは、ここ数年これから夏にかけてのシーズンに大雨の災害が相次いでいるんです。その原因となっているのが「線状降水帯」。こちらの雨雲レーダーをご覧いただきましょう。

[去年7月4日の雨雲レーダー]

去年7月の熊本県の球磨川が決壊する前の雨雲レーダーなんですが、赤く示された雨雲が帯状になって熊本にかかり続けているんですね。このように数時間にわたって同じ場所に強い雨を降らせ続ける気象現象を「線状降水帯」といいまして、毎年のように発生します。2017年には新語流行語大賞にノミネートされるなど、かなり一般的な言葉になりはじめていますね、柳下さん。

(柳下圭佑アナウンサー)
わたし去年熊本の豪雨の取材に行ったんですが、体にバチバチと音を立てるような雨が打ちつけていました。そういった強い雨が長時間降るんですよね。河川の増水も起こるので本当に危険だと思いましたね。

(大木アナ)
気象庁としては少しでも情報発信できれば防災につながるのではないかということでこちら!来月中旬から「線状降水帯」情報をリアルタイムで発信するんです。その名も「顕著な大雨に関する情報」。「線状降水帯」を確認し、災害の危険が高まっていますよという情報を「顕著な大雨に関する情報」という名前で発信していきます。HP上では危険のある地域を赤丸で囲んで、よりわかりやすくすることも検討しているそうです。

ただこの「線状降水帯」、非常に予測するのが難しいそうで、今度発信されるのも発生情報なんですね。気象庁は「将来的には半日くらい前に予測できれば」と考えているということで、非常に予測の難しさを感じるなと思ったんですよね。

(小松靖アナウンサー)
基本的には積乱雲が同じところにずっと居続けるということらしいので、それがどれだけ早くわかるかなんですが、今の技術を持ってしても難しいんですね。

(大木アナ)
そしてもう一つ大雨に関する備え、変わるものがあるんです。明後日から大きく変わるのが「避難情報」。実は避難に関する情報が変わるのは1961年以来初めてということなんです。

[明後日から自治体から出される避難情報]

一番大きく変わるのが、「レベル4」の部分。これまで「避難指示や避難勧告」として出されていたものが「避難勧告」を廃止し、「避難指示」だけにします。というのも「避難勧告」と「避難指示」の違いがわかりにくいという声が多くて、実際に行った調査(「2019年 台風19号で被害があった自治体の住民への調査」内閣府HPから)でも正しく認識していたのはわずか17.7%にとどまってしまったんです。どちらが緊急性が高いのか、いざという時わからなくなってしまってはメッセージとして伝わりにくいので今回「避難勧告」は廃止されて「避難指示」だけになりました。

「レベル3」が避難に時間がかかる「高齢者等避難」のレベル。そのあと「レベル4」になりますと「避難指示」。この「レベル4」までに必ず避難してください!!ここまでで必ず皆さん避難してくださいというレベルになります。そしてこれを超えますと「レベル5」の命の危険が高まっている「緊急安全確保」というレベルになるということです。どうでしょう?ちょっとシンプルになってわかりやすくなりましたかね。

(林美沙希アナウンサー)
これまでですと私達呼びかける側としてもちょっと困惑する部分がありましたけど、本当にこれが出る時というのは緊迫した状態で、混乱している状況ですので、パッと聞いて自分が何をすればいいか分かり易い言葉というのは大事だと感じますね。

(大木アナ)
これからはもう「避難指示」で「避難しなければならない」と覚えておきましょう!

(小松アナ)
大木さん、これまでの情報ですら皆さんに定着していない可能性がありますので、新しくなって「避難指示」になったら「もう動いてください」というのを、我々もわかりやすくお伝えしていく必要がありますね。

(大木アナ)
「レベル4」で必ず避難しないといけないということです!正しく把握して、いざという時に正しい情報をキャッチすることも大事になって来ます。以上今日のトレバズでした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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