感染者の1年後の抗体は?変異に効く?研究者に聞く(2021年5月20日)

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ANN
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横浜市立大学の研究では、去年2月~4月に自然感染した250人に、6カ月後の去年10月ごろと、1年後の今年3月ごろに採血し、実験しました。その結果、1年後も十分な量の中和抗体があり、それは、その後、見つかった“変異型”にも“効く”可能性があるといいます。

◆研究のリーダーである横浜市立大学医学部の山中竹春教授に聞きます。

1年前に感染した人のうち、当時、広がっていた“従来型”いわゆる武漢型への免疫を何%の人が持っているかまとめた結果です。軽症の人は「免疫あり」が96%、中等症・重症は「免疫あり」が100%となりました。
(Q.この結果をどう見ますか)
従来株に感染していますので、従来株に関しては、かなり強い免疫を持っていることがわかりました。

ただ、すでに国内では“従来型”は減り、イギリス型をはじめとした“変異型”が増えています。そこで、去年2~4月の感染者に、変異型への免疫があるかを調べた結果、いま主流のイギリス型は「軽症」で79%、警戒されるインド型は「軽症」で69%まで下がります。中等症の場合、90%以上が免疫ありとなっています。
(Q.この結果をどう見ますか)
従来型に対しては、強い免疫が残っていますが、変異型に対しては少し落ち、特に軽症者に関しては、免疫を持つ人の割合が低い。しかし、中等症・重症の人は感染したときに、軽症者に比べてかなり強い免疫ができますので、時間が経って免疫が落ちるとしても、感染を阻害するだけの免疫は残っているという数字だと思います。

報道ステーションの感染者4人も、今回の調査に参加しました。従来型への抗体は全員ありますが、変異型への抗体はバラバラ。軽症だった富川キャスターは、変異型への免疫がありません。
(Q.これで何がわかるのでしょうか)
個人差があるということがわかります。軽症の人は、変異株に対しての免疫がなくなりやすいと言いましたが、今回、参加していただいた軽症の3人は、インドやアフリカの変異株に対しての免疫がなくなっていることがわかりました。

(Q.中等症の人の90%以上が、変異型に対して抗体があるということですが、番組の感染者は変異型に対して抗体を持っていません。これは、なぜでしょうか)
例えば、インド型ですと、3割は免疫が消えますが、7割は残っているという結果です。今回、参加していただいた方々には、その3割のほうに入ってしまったと思います。レアケースだと思います。

(Q.感染者とワクチン接種者の違いはどうでしょうか)
ワクチン接種者は、感染して重症と同じか、それ以上に強い中和抗体の立ち上がりをしています。

(Q.感染者やワクチン接種者は、どれぐらいの周期でワクチンを打つべきでしょうか)
6カ月と観測もされていましたが、我々のデータ、国際のデータを見る限り、中和抗体は残っています。ワクチンで作られる免疫は、抗体以外の免疫もありますので、その免疫は半年、経っても残っている印象ですので、半年は必要ないと思います。1年後に、どのくらい必要になるか、今後、データが出てくると思いますが、感染初期、接種初期に比べれば、免疫は落ちてきていますので、1年後にもう1回接種するということはあり得ると思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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