世界は東京五輪どう見ている?6カ国記者中継リレー(2021年5月27日)

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東京オリンピックを世界のメディア、人々、選手はどう見ているのでしょうか。各国の特派員に聞きます。

◆ニューヨーク支局長・中丸徹記者の報告です。

(Q.アメリカでは、どう受け止められているのでしょうか)
ワシントンポストの「IOCのバッハ会長はぼったくり男爵」だというコラムを掲載して大きく伝えられましたが、多くのメディアは、開催すべき、開催すべきではないとのスタンスを取っているとこは多くありません。東京の感染状況でオリンピックをやることへの課題などを分析している記事が多いという印象です。ある世論調査によりますと、アメリカ国民の約6割がテレビでオリンピックを見るのを楽しみにしているとしています。一方、今年、東京でオリンピックが行われるということを正確に答えられた人は約4割でした。アメリカ国民は、国際大会の一つとして、オリンピックを楽しみにしているというムードではないかと思います。

(Q.オリンピックの放映権を持ち、巨額の放映権料を支払うNBCは、現状をどのように受け止めているのでしょうか)
NBCは、やる気です。すでにアンカーの名前が公表されていますし、すでに、東京に5階建ての特設スタジオを建設して、東京の街並みとレインボーブリッジを背景に、毎日、生中継することが明かされています。動画配信会社と組んで競技のライブ配信を行うということが明らかになっています。

(Q.日本に行く側の選手は、どうでしょうか)
選手の本音は、出来れば開催してほしいということです。アメリカでは12歳以上であれば、希望する人全員がワクチンを接種できる環境が整っていますので、ほとんどの選手は、ワクチンを打ったうえで来日する予定です。また、アスリートは、この1年、“バブル方式”で世界を転戦した経験があるので、東京でも、感染対策をしっかりとれば、安全な大会運営ができるのではないかと考えている選手が多いと感じました。

◆中国総局長・千々岩森生記者の報告です。

(Q.来年、冬季オリンピック・パラリンピックを控える中国は、どう見ているのでしょうか)
現在、北京から遠く離れた貴州省という山間部で開催されているIT関連の博覧会に来ていますが、会場の至るところに北京オリンピックのマスコットが設置されています。北京から遠く離れた、しかもオリンピックとは全く関係のない博覧会で、このような感じです。中国にとってオリンピックというのは、北京オリンピックであり、見据えているのは北京の成功というわけです。

中国の本音は、シンプルで、東京には開催してほしいし、成功してほしい。もし、東京が開催できなくなると、わずか5カ月後に迫る北京も危ぶまれます。今の中国にとって、北京オリンピックをやらないという考えは1ミリもありません。メディアでも「東京はやめるべき」というような論調は一切ありません。

今年は、中国共産党の創立100周年を迎えています。今、国を挙げて愛国ムードを鼓舞しています。そして、北京オリンピックでさらに国威発揚、そして、最も重要な来年秋の5年に1度の中国共産党大会。本当は、習近平主席、任期を迎えるタイミングですが、憲法を改正して取り払ってしまいました。とにかく習主席は来年3期目へ迎えたいわけです。北京を成功させて求心力を高めたいし、そのためには、東京にもぜひ開催してほしい。ただ、もし東京がダメになって、北京は開催できるとなれば、これまでオリンピックができなかったが、それを克服して、中国は開催し成功させた。これを国際社会にアピールする場に使うということになるかもしれません。

◆パリ支局長・金指光宏記者の報告です。

(Q.3年後、夏季大会を控えるフランスのメディアや市民は、どう見ていますか)
市民の人に話を聞きますと、「開催するなら、したらいいのではないか」など、いわば無関心という声が多いです。フランスでは、ロックダウンが徐々に緩和されていて、先週にはカフェのテラス席が再開されました。日本という遠い国のオリンピック、そして、自国といっても3年後のオリンピック。それよりは、まずは自分たちの生活がどうなっていくのか。そして、夏にはフランス人にとって大事なバカンスが控えていますので、そういうことへの関心のほうが高いです。マクロン大統領は東京オリンピックの開会式に出席すると表明し、政府としては、着々と準備を進めていて、市民とは温度差があるように感じます。メディアは、「日本の世論は反対ばかりだ」「緊急事態宣言が延長されたあと、わずかなのに大丈夫なのか」など、ネガティブばかりだという印象です。

(Q.選手の選考会などは、進んでいるのでしょうか)
フランスは柔道が強いのですが、日本選手のライバルとなりそうな選手が次々と選ばれています。選手に聞きますと、「日本は勤勉で、おもてなしの国だから、東京大会できる。そう信じている」という声が聞かれます。

◆モスクワ支局長・長谷川由宇記者の報告です。

(Q.ドーピング問題で国として出場できないロシアですが、どう見ているのでしょうか)
ロシアについては、今回のオリンピックではドーピング問題で国としての参加ができませんが、国民は伝統的にアメリカと金メダルを争うオリンピックが大好きで、日本であれば、開催してくれるだろうと期待はかなり高いと思います。ただ、今月に入ってロシアの国営テレビが、東京オリンピックについて、「控えめに言っても開催は厳しいのではないか」という特集を初めて放送しました。
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[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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