売り上げを回復する起爆剤となるのでしょうか。鉄道のグループ会社が仕掛けたのは、まさにスパイシーな「カレー作戦」です。
京成線が走る千葉県市川市。コロナ禍の今、ファミリー層に人気だというカレー店が、駅近くのショッピングモールにあります。
フードコートの一角に去年8月にオープンした、その名も「100時間カレー」。
全国展開するチェーン店で、自慢のカレーはその名の通り、100時間以上かけて作った、深みのある濃厚なルーが特徴です。かつて、カレーの激戦区、東京・神田でグランプリに輝いたことも。
家族連れや女性客もターゲットにしたという欧風カレー。
女性客:「シチューのような深みのあるカレー。すごくおいしかった。卵のカレー食べたけど、見た目がすごくきれいだから、次は野菜を食べようかなと」
最近、このカレーチェーン店に異業種が続々と参入しているといいます。
「100時間カレー」直営アークス・素谷滋専務:「1カ月以内に出店ラッシュで、5店舗ほど追加で出店が決まっている」
実は、先ほどのショッピングモールの店舗を運営しているのは、京成電鉄が100%出資する子会社です。この1年で、千葉県内に3店舗をオープン。なぜ、鉄道業界が「畑違い」ともいえる、カレー専門店を始めたのでしょうか。
「100時間カレー」運営、イウォレ京成・東原光陽社長:「私たち京成グループは、鉄道、バスも含めて、成田空港へ移動するお客様の輸送を担っている点もあり、空港の旅客は100%近く減っている。被害はかなり大きい」
コロナ禍で利用者が激減した成田空港と東京を結ぶ京成線は、乗降人数が3割近くも減少。さらに、子会社が空港内や沿線に展開しているレストランなどでも、売り上げが大幅にダウン。
そこで、ファミリー層にも支持されているカレー店に活路を見出したといいます。
「100時間カレー」運営、イウォレ京成・東原光陽社長:「アフターコロナを見据えての出店。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
コメント