「目や肌かゆくなる症状も」予防・対処法は?激しい“黄砂”日本にも大量飛来か(2023年4月11日)

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ANN
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中国・北京は、この2日間、黄砂の襲来で街が砂まみれになっていました。外を歩くのも一苦労です。
北京市民:「(Q.なぜゴーグルを)砂が目に入らないように。宅配を取りに。でなきゃ出ないよ」
北京市民:「今朝、出かけるとき、わざわざフードを被ってきた。そうしないと落ちた砂で体中が砂くさくなるので」

黄砂は、ユーラシア大陸内陸部の乾燥地帯で発生します。タクラマカン砂漠やゴビ砂漠が有名です。今年の黄砂は、過去20年間の平均を上回るペースの激しさです。周辺地域の降水量が少なく、砂じんを抑える草木が育たなかった。気温が高く、凍土が早く溶けてしまったなどの原因が挙げられています。

大陸で発生している大規模な黄砂は12日、日本にも飛来する予測となっています。量はまちまちですが、黄砂は年間を通して日本に飛来しています。思い浮かぶのは、とにかく車が汚れることです。
べガンテオートハウス新潟店・太田望美さん:「(Q.洗うコツは)上からまず下に落としていただいて、全部、黄砂を落としきってから、泡で洗う感じです。そうしないと、ボディーが傷ついてしまうので。全部まず落としきってから、洗車していく」

高圧洗浄機がなければ、ホースの先をつまんだりします。間違っても、いきなりこすってはいけません。

12日に飛来する黄砂は、今年最大規模です。西日本以外で黄砂がこれほど確認されるようになったのは、わりと最近のような気がします。
新潟市民:「(Q.昔、黄砂は新潟では降っていたか)まったく聞いたことなかった。子どものころはなかったと思う」
新潟市民:「小さいころは、子どこのころは黄砂の記憶ない。(Q.何年くらい前から)黄砂って聞くようになったのは10年くらい前じゃないか」

科学誌『ネイチャー』は、気候変動で偏西風が北上していることが影響していると指摘しています。今年でいうと、例年より北に位置していて、東の方にも、より多く飛んできていると考えられています。

そして、黄砂に関して、いま浮上しているのは、健康に関する問題です
聖路加国際大学大学院・大西一成准教授:「(Q.人間の体にはどういう影響が)目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連、呼吸器への影響があることがわかっています。濃度が高いときには、日本でも心筋梗塞、脳梗塞の救急搬送が増えている」

気象庁の予測をみると、現在は、朝鮮半島にかかる所まで黄砂が飛来してきています。12日昼ごろには、北海道から九州まで、日本海側を中心に飛来し、12日午後9時ごろには、日本列島全体を覆うほど、広範囲に飛来する予測となっています。

黄砂の人体への影響に詳しい聖路加国際大学大学院の大西一成准教授は、『黄砂』というのは『さまざまな化学物質の複合体』としています。「有害な重金属成分」「微生物」、感染症を引き起こすかはわかっていませんが「ウイルス」。中国の工業地帯、都市部を通過する過程で付着。大きさは、髪の毛の太さよりも、はるかに小さいといいます。

特に注意が必要なのは、このような人です。まず、花粉症の人。症状が、再発、悪化する恐れもあります。金属アレルギーの人も注意が必要です。金属成分が付着しているため、アレルギー症状が出る恐れがあります。呼吸器系の疾患、子ども、高齢者は、咳や痰が出たり、目や肌などがかゆくなるということです。また、黄砂がどのように関与しているかわかっていませんが、心筋梗塞や脳梗塞の救急搬送が増加する報告もあります。

大西先生によりますと、特に疾患のない人でも、有害物質が付着する黄砂に触れたり、体内に入ると、目や肌にかゆみなどの症状が出る可能性があるといいます。

外出時の対策は、マスクを着用する。ポイントは、隙間を作らないよう顔にフィットするものを着用すること。メガネの着用、日焼け止めクリームやメイクというのは、目や肌に黄砂が直接接触するリスクを減らすことができます。

大西先生は、基礎疾患がある人は、12日はマスクを着用することを薦めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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