強い寒気の影響で、先月30日は北日本中心に各地で今シーズン一番の冷え込みとなった。北海道では猛吹雪となって、事故も発生した。
■青森・酸ケ湯 「憂うつになる」積雪
大雪・風雪注意報が出された青森県。36センチの積雪になった青森市内では、トラックの立ち往生が発生した。
トラックを牽引(けんいん)した業者:「(Q.動かなくなった原因は?)(タイヤが)滑って」「(Q.冬タイヤだった?)冬タイヤですよ。坂だったので、上がれなくなって…」
この道路だけで3台の立ち往生が発生した。例年のおよそ2倍の積雪量となった酸ケ湯では…。
酸ケ湯温泉 高田新太郎さん:「きのう夜、ふぶいていたので、だいぶ積もりました。体力的にきつくなりますよね、一気に来ると。これ掘り起こすのかと思うと、憂うつになりましたね」
積もった雪の山から出ているのは、立てた車のワイパー。憂うつになるほどの雪は一日で一気に50センチ以上積もり、およそ1メートルの高さになった。
高田さん:「降り始めは(去年より)遅かったんですけど、降る量は多いですね」
■北海道美唄市…歩道の雪に車が突っ込む
28センチの積雪を観測した秋田県横手市。早朝から車を出そうと必死に雪かきをする人の姿があった。
ようやく発進できるかと思いきや、雪でタイヤが滑り車を出すことができない。
市内では雪の重みで倒れた木が電線にかかり、近くのおよそ110軒が一時停電した。
さらに、雪が降り続いた北海道美唄市では、歩道の雪に車が突っ込む事故が発生した。
急な降雪に、懸命な除雪作業が続けられた。
除雪業者:「例年に比べたら、初雪自体は早くなってきているので。ショベルというか、この除雪の出動は早いほうですね。きょうはまだ日中降っているので、2回戦という形で」
■全国一積雪の町…80代男性が除雪作業10時間
先月29日から雪が降り続き、全国で一番の積雪量となった幌加内町。腰の高さを超える雪を除雪するため、絶えず作業が進められているが…。
住民男性(80代):「これで2回、3回は踏んでいる(除雪している)」「(Q.きょう何時から除雪やっているんですか?)(午前)6時からやっている」「(Q.朝6時から?もう今、午後4時半ですよ?)(午後)4時半か、(午後)4時半だったらまだいいよ」
すでに一日で3往復以上、同じ道の除雪作業をしていると話す80代の男性。辺りはすでに暗くなってきているが…。
住民男性:「夕ご飯食べてから、またやらなかったら、次の朝が大変」
少しでも除雪をしておかないと、翌朝家から出られなくなる可能性もあるという。さらに、今回の雪には除雪作業を苦しめる“ある特徴”があるという。
住民男性:「湿っている雪で、あんまり飛ばないんだわ」「(Q.これじゃあ、なかなか進まないですか?)(雪が)重いとね。それで軽い雪だったら早いんだけどね」「(Q.燃料も使います?)燃料使うね。朝入れたのがなくなるから」
7リットルほど入れていた燃料が、一日でほぼ空になった。
住民男性:「(Q.燃料代、結構厳しいですか?)結構(燃料代)かかるね」「(Q.降り続いてほしくない?)本当にそうだわ」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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