おととしの北京オリンピックのフィギュアスケートに出場したロシアのカミラ・ワリエワ選手について、スポーツ仲裁裁判所は29日、ドーピング違反を認定し、4年間の資格停止処分を科すと発表しました。
ロシアのワリエワ選手は、おととしの北京オリンピックに当時15歳で出場し、フィギュアスケート団体戦でROC(ロシア・オリンピック委員会)を1位に導きましたが、前年のロシア選手権で禁止薬物の陽性反応を示したことがオリンピック期間中に発覚しました。
ワリエワ選手の弁護団はこれまで、陽性反応について「祖父が服用していた心臓病の薬を誤って口にした」と主張していました。
スポーツ界の“最高裁判所”と呼ばれているスイスにあるスポーツ仲裁裁判所は29日、ワリエワ選手のドーピング違反を認定し、2021年12月25日から2025年12月25日までの4年間の資格停止処分を科すと発表しました。
北京オリンピックのフィギュア団体のメダル授与式は延期のままとなっていて、今回の判決が確定すると、ROCの団体金メダルが剥奪(はくだつ)され、2位だったアメリカが金メダル、3位だった日本が銀メダルを獲得することになります。
ワリエワ選手側は30日以内に上訴することができます。
タス通信によりますと、ロシアのぺスコフ大統領報道官は、今回のワリエワ選手に対する処分について「政治的決定であり、同意していない」「選手を最後まで守るため、上訴制度を利用する」と述べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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