トランプ大統領
「イランが原油の流れを阻止するようなことがあれば、 これまでの20倍もの打撃を与える」
戦闘の長期化を警戒して原油価格が高騰する中、イランへ威嚇の言葉を投げかけたトランプ大統領。
イランへの軍事作戦について「当初の予定より大幅に進んでいる」とした上で、「まもなく終わるだろう」と述べるなど、戦闘継続への反対論が再燃することをけん制しました。
一方のイランの精鋭部隊「革命防衛隊」も声明で反論。
イランの革命防衛隊
「戦闘の終結を決めるのは我々だ。原油1リットルの輸出も許さない」
徹底抗戦の構えを崩さず、アメリカなどへのゆさぶりを強めています。日に日に激しさを増す攻撃。イランから退避した日本人はー。
退避した日本人
「みんな長引かないって願っていて」
終わりの見えない戦争の出口。現地で過ごす市民の生活の実態とはー。
「神は偉大なり!神は偉大なり!」
国旗を掲げ、声をあげるのは、イランの市民たち。新たな最高指導者モジタバ師に忠誠を誓う大規模集会が開かれ、アメリカやイスラエルを非難する声が上がりました。また、イスラエルからの空爆が続く中でも集会を開き、国内の結束をアピールしています。
精鋭部隊「革命防衛隊」とも密接な関係を持ち、「対米強硬派」とされるモジタバ師。トランプ大統領はモジタバ師ついては、「イランの選択には失望した」と改めて不満を表明しています。
後継問題が注目される中でも足元では双方の攻撃が収まる気配はありません。トルコはイランから発射され、トルコ領空に侵入した弾道ミサイルをNATO=北大西洋条約機構の防空システムが破壊したと発表。NATOの迎撃は今月4日に続き、2度目です。
イランの首都テヘランから退避した日本人はー。
退避した日本人
「(ミサイルが)飛んできてたとしても、怖いから外出しないとかってそういうこともなく、ちょっとミサイルが落ちてくることに慣れながら生活しているところもある」
イラン国籍の夫と、娘はまだテヘランに残っているといいます。
退避した日本人
「みんな長引かないって願っていて、でも戦争って大体において長引きますよね。どうなるんだろう」
戦闘をどう終結させるのか…出口が見えない状態が続いています。
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(黒木千晶キャスター)
トランプ大統領はイランへの軍事作戦について「まもなく終わるだろう」と話しました。現地の状況はどうなのでしょうか。
(取材・報告=佐藤篤志記者)
イスラエルを取材していると、イスラエル側は、戦闘をやめるという想定はしていないと思います。
イスラエルは、空襲などの危険があるため、学校は閉鎖し、イベントの中止を求めるなど、市民の生活に制限を設けています。この制限が、きのう(9日)、14日まで延長されました。イスラエル軍は、戦闘がまだまだ続くとみて、警戒を緩めていません。
また、イスラエルの人たちに、新たに最高指導者に選出されたモジタバ師について聞くと、「もし彼がハメネイ師と同じような行動をとるなら、私たちは再び脅威にさらされることになります」と警戒する声が聞かれました。
イスラエル外務省は「体制の残虐さを引き継ぐもう一人の暴君にすぎない」と話していて、イスラエル側は、「モジタバ師も排除する」考えと見られます。
(Q:一方で、イラン側の反応はどうでしょうか?)
最新情報で、イランのアラグチ外相が先ほど、「必要な限り攻撃を続ける」と話していることが分かりました。
アラグチ外相は、トランプ大統領が、軍事作戦は「まもなく終わる」と発言したことに対し、「我々は必要な限り、そして必要なだけ、ミサイルで攻撃を続ける準備が整っている」と述べたということです。また、戦闘前のアメリカとの交渉について、「非常に苦い経験だ。もはや交渉は議題にあがっていない」と話し協議を否定しています。
イランの精鋭部隊「革命防衛隊」も「戦闘の終結を決めるのは我々だ」と述べていて、徹底抗戦する構えです。
さらに攻撃が続く限り中東地域から「原油1リットルの輸出も許さない」と述べ、アメリカなどへのゆさぶりを強めています。
イランでは、モジタバ師に忠誠を誓う大規模集会が開かれ、アメリカやイスラエルへの復讐を求める声が上がっています。イラン新体制による「報復の連鎖」が懸念されており、引き続き緊迫した情勢が続いています。
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■「軍事作戦まもなく終わる」は本当か?
(黒木千晶キャスター)
まず、日本の動きから見ていきたいと思います。9日、日本の茂木外務大臣はイランのアラグチ外相と電話会談を行いまして、「ただちに攻撃停止を」ということを伝えたということです。
(高岡達之特別解説委員)
1点補足をします。戦争が始まってから、日本とイランの閣僚クラスが電話とはいえ、“初めて言葉を交わした”というのがこのニュースのバリューがあるところです。
日本側の態度というのは、これまで高市首相はあまり明言はされてなかったんですけれども、イランが周辺諸国に対して行っている攻撃をただちに停止してくださいということです。
(黒木千晶キャスター)
そして現地時間の9日に発表された、イランからトルコに2度目の弾道ミサイルが発射されたということで非常に緊迫した状況です。
一方でホルムズ海峡が封鎖されているますが、ギリシャの大型タンカーが通過したという情報も入っていまして、このあたりの情勢が今どうなっているのかも非常に気になるところです。
そして10日オーストラリア政府が国家斉唱を拒否したイランの女子サッカー代表の5人に対して、人道ビザを発給したという話が入ってきています。
(高岡達之特別解説委員)
トランプ大統領の「軍事作戦のまもなく終わるだろう」という発言は、特に世界のマーケット…


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