うつ病の発症は周囲の環境と体質の2つが関係すると言われていますが、特定の遺伝子変異を持つ人では5倍もうつ病になりやすいと、東京慈恵会医科大学の研究班が発表しました。
近藤一博教授らの研究班は、特定の遺伝子のうち、うつ病の原因となるタンパク質を作りやすい変異が存在することを発見しました。
この変異は、ほぼ全員が保有するヒトヘルペスウイルス6のなかにある遺伝子でみられ、感染している人はそうでない人のおよそ5倍もうつ病になりやすいということです。
さらに、これらのうつ病患者のうち、家族もうつ病だという割合はおよそ47.4%でした。
研究班は「うつ病が遺伝する」というメカニズムについても明らかになったとしています。
東京慈恵会医科大学 近藤一博教授
「(うつ病になりやすい人は)生真面目で働き者だという性質を持っている。その良さを引き出す、生かす生き方を工夫することが大事」
近藤教授は「うつ病を引き起こしやすい遺伝子変異に対する理解が社会で深まると、遺伝子検査の実用化ができる」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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