「河津桜」見頃も気温の“乱高下” なぜ?雪少なくても“訪日観光客”増加のスキー場【サンデーLIVE!!】(2024年2月18日)

スポンサーリンク
ANN
スポンサーリンク

■河津桜見頃でも“春の陽気”と“冬の寒さ”が

 北風の強まった前の日から一転、穏やかな陽気となった、17日。

 神奈川県大井町では春の訪れを告げる河津桜が見ごろに。例年より2週間近くも早く、鮮やかなピンク色の花が咲き誇っていました。

 この1週間、気温は乱高下し春の陽気と冬の寒さを行き来しました。15日(木)、季節外れの温かさとなり東京都心では21.1℃を観測。さらに関東・北陸・四国では春一番が発表されるなど広い範囲で4月から5月並みの暖かさとなりました。

 しかし、翌日には一時的に冬型の気圧配置となり気温が低下。北海道帯広市では大雪となり一日で冬景色に逆戻りしていました。

帯広市の住民
「(Q.雪いっぱい降りましたね)降りましたね。せっかく溶けたのに」

 季節外れの極端な気温により、各地で大きな影響が出ています。

■「憧れるのは…」とけた雪像 一体誰?

ABCテレビ 鷲尾千尋アナウンサー
「新潟県十日町市に来ています。手元の気温計を見てみると『15℃』。道路脇の雪も溶け出しているのがわかります。そんななか、街の一大イベント「雪まつり」が開催されています」

 “雪まつり発祥の地”と言われる「十日町」。「冬の厳しさも美しさも知り、雪に打ち克つ」という住民の思いから昭和25年に始まった歴史ある祭りです。

 目玉は市民らが気持ちを込めて作った46の雪像。街の至る所に思い思いの作品が展示されています。しかし、ここにも暖冬の影響が…。

七和地区企画部長 桑原浩明さん
「全然例年と違いますね。これほど(雪が)溶けて形が残らないのは、なかなか今までなかったんですけど」

 例年、雪像は審査が行われますが、今年は気温が高く、雪が固まりにくいことなどから行われないことに。それでも来場者に少しでも楽しんでもらいたいと雪をかき集めて作ったそうです。なかでも桑原さん渾身の作品は…。

桑原さん
「(Qこれは何ですか?)これ見てわかりません?(作品名が)『憧れるのをやめましょう』」

鷲尾アナウンサー 
「もしかして大谷翔平選手ですか?」

桑原さん
「そうです」

 去年のWBC優勝シーンを再現した雪像。図案には大谷選手の髪や帽子も描かれていますが…。

桑原さん
「気温も高いでしょ。帽子も髪の毛もなくなっちゃいました…。この地域はそんなに有名な行事もあまりないので。この雪まつりだけはなんとか残したい思いは、やっぱり皆強いですね。うちらの使命じゃないのかなと思います」

 一方で、同じ新潟県内のスキー場では。

■なぜ?雪少なくとも訪日観光客増えたスキー場

金谷山管理事務所 西條和彦所長
「このように雪が溶けてしまっているような状態ですね」
「(Q.アスファルトがむき出しという状況?)そうですね。アスファルト、芝が見えてきているような状況」

 「日本スキー発祥の地」として知られる新潟県上越市「金谷山スキー場」。季節外れの暖かさで雪解けが進み、営業をいったん休止することを決めました。

 それでも、市は「雪に少しでも触れてほしい」という思いから、そり遊びなどは無料で利用できるようにしています。

 目いっぱい雪を楽しんだ子どもたちは…。

子ども
「暑い」
「暑い!」
「冬だけど暑い」

 そんななか、売上が去年から「1.5倍」となったのが長野県飯山市の斑尾高原スキー場です。好調の背景には「訪日外国人の存在」があると言います。

斑尾高原ホテル・スキー場 小林翔さん
「来ていただいたゲストに、より楽しんでいただくための施策や適切な情報発信を心掛けています」

 スキー場では訪日外国人向けに様々な取り組みを実施。スキー場に「まったりくつろぐ」を意味するチルバーを設けたり、雪のスクリーンで北欧映画を鑑賞するイベントを開催しています。

 なかでも訪日外国人から人気だというのが…。

 去年12月、スキー場併設のホテル内にオープンしたばかりの居酒屋です。

イギリス人観光客
「最高だよ!日本の居酒屋が大好きなんだ!」

フランス人観光客
「日本に来て、日本食を中心に食べているけど、とてもおいしいよ。日本の居酒屋はいいね!」

小林さん
「年々海外のお客様からの需要は高まりを感じています。よりお客様の需要にマッチしたものを提供していく。そうしたものを(国内外のゲスト問わず)充実させていくことが大事なのかなと思います」

■福島「イチゴ」は“寒暖差”であま~い恵み

 暖冬の影響は東北地方にも…。

 福島県では春の陽気となるなか、この暖かさで思わぬ恵みも生まれています。

取材ディレクター 安藝拓巳
「福島県二本松市に来ています。こちらのハウスで育てているイチゴなんですが暖冬の影響で実がどんどんと大きくなっているといいます」

 1月から今シーズンのイチゴ狩りを始めた「まるなかファーム」。福島県オリジナルの「ゆうやけベリー」など20種類のいちごを味わうことができ、全国から多くの人が訪れていました。

来場者
「前回と比べて甘さがさらに増していて、色んな種類が食べられておいしい」
「おいしかった。イチゴ大好き」

 去年の猛暑で苗の生育が2週間ほど遅れてしまったという今シーズンのイチゴ。しかしこの冬の暖かさにより朝晩と日中の寒暖差が大きくなったことで遅れを取り戻し、無事いちご狩りを始めることができました。

 暖かさにより味にも変化が…。

まるなかファーム 佐々木澄江農場長
「暖冬ですとイチゴの色付きも早いですし、寒暖差がありますと、イチゴはとても甘く生育しますので」

 イチゴの生育が良いことでより多くのお客さんを呼べるように。来場者は昨シーズンの約2倍に増加しました。さらに…。

佐々木農場長
「暖房費が今年20%削減されてます」

 今まではハウス内を28℃程度に保つため暖房を稼働させていましたが、日中の気温が高いことで暖房費の節約にもつながったといいます。

佐々木農場長
「やはり暖かければその分発育が進みますので、イチゴにとっても私たちにとってもお客様にとっても(暖冬は)すごくうれしいと思います」

(サンデーLIVE!! 2024年2月18日OA)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

コメント

タイトルとURLをコピーしました