ミャンマーでは「国軍記念日」に合わせて大規模な軍事パレードが行われました。軍によるクーデターから3年がすぎるなか、人々が隣国タイに避難する動きが加速しています。
ミャンマーの国軍記念日にあたる27日、首都ネピドーで大規模な軍事パレードが行われました。
2021年のクーデターで実権を握った国軍は、来月から若者を対象とした徴兵制の開始を予定していますが、多くの人が兵役を逃れようと隣国のタイなど国外へ避難しています。
内見に訪れたミャンマー人
「気に入りました。便利で素晴らしい物件です」
このミャンマー人夫婦は徴兵の対象年齢ではありませんが、「国内情勢が将来どうなるか分からないため、タイの物件を探しに来た」ということです。
タイのシンクタンクによりますと、軍事クーデター以前はタイで不動産を購入するミャンマー人はほとんどいませんでしたが、去年は400軒以上の物件が購入されました。
先月、徴兵制の実施が発表されてからは購入を希望する人がさらに増え、最大都市ヤンゴンでタイの物件を紹介するイベントが開かれると多くのミャンマー人が来場しました。
イベントに出展したタイの不動産会社 スピン・ミチュチープCEO
「今年のミャンマー人の購入者数は去年の同時期と比べ30%増えています。これは相当な数字です。ミャンマーの人にとってタイは子どもを徴兵に行かせないよう学校へ通わす国です。親も気軽に子どものもとへ行けます」
タイの不動産市場に詳しい専門家は、徴兵制が実施される来月以降、ミャンマー人の購入者の数は今まで以上に増えると予測しています。
不動産情報センター ウィチャイ・ウィラガパン氏
「ミャンマーの人々は自国での暮らしを不安に感じ、近くて安全な住み家を探し始めたのでしょう。誰も徴兵には行きたくありません。仕事がある中間層や経営者は特にです。それで皆タイに移住するのでしょう」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
コメント