東京都では30日、新たに714人の新型コロナ感染者が確認されました。
直近1週間の平均は500人を超え、感染状況は最も深刻な『ステージ4』となりました。
厚労省アドバイザリーボードメンバー・舘田一博氏:「この状態で、まん延防止措置が解除できるとは誰も思わない。ワクチンで重症者の増加を防ぐのは、今の状態では楽観的すぎる」
重症者の数は3日連続で増えていて、47人となっています。
東京の感染拡大は、首都圏にも影響を及ぼします。
神奈川県の感染者は200人を超え、千葉県では1カ月ぶりに150人を超えました。
こうしたなか、国が供給するワクチンに遅れが生じていることが明らかになりました。
京都市では、64歳以下の接種スケジュールの見通しが立たない状況になっています。
京都市保健福祉局・吉田就一担当部長:「接種スピードに国のワクチン供給が追い付いていない状況。今後のワクチン供給計画を早期に明らかにしてほしい」
国から示された来月分の供給は、個別接種に使用するファイザー製で、市が要求している量の半分ほど。集団接種会場で使用するモデルナ製にいたっては、いまだ供給量すら示されていないといいます。
京都市保健福祉局・吉田就一担当部長:「7月のワクチン供給数が少なくなるのは非常に残念な状況。少し接種のペースダウンをせざるを得ない」
兵庫県明石市の市長は怒りをにじませました。
兵庫県明石市・泉房穂市長:「国からワクチンが来ないと、会場設営して医療関係者がスタンバイしても、ワクチンが来ない以上、打てませんので」
泉房穂市長は25日に東京へ出向き、西村大臣に直談判したといいます。
兵庫県明石市・泉房穂市長:「西村大臣からは土日を挟み、月曜日の夜に電話があって、25箱来るのかなと思って電話に出たら『提案がある。県にお願いするか、自分で他の市とかけあってくれ』と」
各地に共通しているのは、来月18日の週からファイザーのワクチンが、いつ・どのくらい届くか分からないということです。
厚労省によりますと、ファイザー製ワクチンの供給の見通しは、来月4日までの2週間は1872万回分なのに対し、次の2週間は1287万回分と、7割弱に減ります。その次の2週間については見通しが示されていませんでした。
しかし、河野大臣は30日、ファイザーとの交渉で、追加された分も合わせて合計1240万回分のワクチンを供給できると明かしました。
一方、モデルナのワクチンを使う職域接種について、政府は申請の受付停止を当面の間、継続すると発表しました。
“ワクチン接種”担当・河野太郎大臣:「今の時点で再会のめどはありません。どういうタイミングで再開できるかどうかは、今の時点で申し上げるのは困難です」
職域接種のために医師を確保してきた日本医師会は、これまで41の団体に367人の医師を紹介してきましたが、40人が当初の日程を再調整することになったといいます。
日本医師会・中川俊男会長:「一貫して政府が、ワクチンの配送スケジュールを、具体的に、どのくらいの量を、どこにと明確にするうえで申し上げているが、なかなかハッキリしない。混乱を招くことが続いている。政府をあまり責めるつもりはないが、担い手として医師などを紹介し、セットしてきた。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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