熱中症疑い小2女児死亡で新事実 “暑さ指数”基準超えで体育の授業(2023年8月23日)

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 札幌では23日、観測史上最高となる36.3℃を記録し、今年初めての猛暑日となりました。その北海道で22日、熱中症の疑いで死亡した小学2年の女子児童。国が呼び掛ける暑さの指標を超えるなかで体育の授業が行われていたことが分かりました。

■熱中症疑い 小2女児死亡で新事実

 伊達市 堀井敬太市長:「学校現場において、こういったことが起こるというのは、本当に痛恨の極みでございます」

 22日、北海道伊達市の小学校で熱中症の疑いで倒れ、その後、女子児童が亡くなった件。

 伊達市 堀井敬太市長:「十分な対応ができていなかったというふうに認識しています」

 熱中症の危険度を示す「暑さ指数」の基準を超えるなかで体育の授業が行われていました。

■“観測史上最高”北海道 記録的暑さ

 観測史上、最高気温となりました。23日午前からグングン気温が上昇した札幌市。最高気温36.3℃を記録。1876年の統計開始以来、148年の観測の歴史で一番高い気温です。

 つくば市から来た観光客:「関東より暑い気がする」「何日かいるが、きょうが一番暑い」

 23日、道内174の観測地点のうち149地点が30℃以上の真夏日となりました。

■“暑さ指数”基準超えで体育の授業

 23日、真夏日一歩手前となった伊達市。22日正午ごろ、小学2年の女子児童が体育の授業の後、熱中症の疑いで倒れ、その後、死亡しました。

 伊達市教育委員会によると、鉄棒やうんていなどを順番に行い、日陰で休憩して自由に水分を取れるようにしていたといいます。鉄棒の授業で、今までできなかった「前回り」ができたことを担任と喜んでいたという女子児童。

 伊達市教育委員会は23日朝、臨時校長会を開き、不適切な対応を認めました。

 伊達市 堀井敬太市長:「教育委員会のなかで基準やガイドラインを設けていて、それに則して対応していたということではあるが、こういう結果になったのは十分な対応ができていなかった」

 今回、焦点の1つとなっているのが熱中症の危険度を示す「暑さ指数」です。環境省がホームページなどで公開していて、31以上は「運動は原則中止」となっています。

 伊達市教育委員会 影山吉則教育長:「(Q.暑さ指数について学校側の対応は)それについても目下調査中ではあります」

 伊達市では22日正午すぎの暑さ指数は「32.3」で、「31」を超えていました。伊達小学校では暑さ指数ではなく気温を判断材料にしていましたが、22日は気温をこまめに測っていなかったといいます。

 伊達市内の小学校では当面の間、屋外での体育の授業を中止するということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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