“熱中症疑い”1カ月余りで東京23区73人死亡…屋内で発見も“災害級の暑さ”命の危険(2023年7月31日)

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ANN
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“災害級の暑さが命を奪う”状況が、現実に直面しています。東京都監察医務院によると、6月20日~7月27日の間に、熱中症の疑いで亡くなった人は、東京23区で73人に上っています。9割に迫る65人は、屋内で発見されています。そのうち、エアコンを設置していたのにつけていなかった人は、39人もいたということです。

東京・東村山市の住宅では、ベッドに倒れていた70代とみられる男女2人が亡くなりました。近所の人によると、エアコンが止まっていて、窓が10センチほど空いていたということです。

通報した人の家族:「3~4日前から臭いがしていて、何の臭いだろうと。毎日ちゃんと(植木の)世話をしていた方だった。それが枯れたので、何かあったのかなと。(Q.最後に見たのはいつ)主人が最後に見たのが、2週間ぐらい前」

死後、数日が経過していたとみられます。室内の扇風機は回ったまま。エアコンの電源は入っていませんでした。

近所に住む人:「(Q.室外機はどこに)屋上に3台ありました。(Q.3台すべて)止まっていました」

警視庁は、熱中症の可能性もあるとして死因を調べています。

同じ東村山市の隣町でも高齢の夫婦が亡くなりました。夫の体調が良くなく、家で過ごすことが多かったため、妻がリビングでも寝室でもエアコンをつけるよう心掛けていたということです。ところが、夫婦の見つかった寝室は扇風機だけが動いていて、エアコンは止まっていました。

近所に住む人:「ご主人のベッドにエアコンの風があたるので、ご主人が風が冷たいのが嫌だと言うので『エアコンを移してもらうように頼んでいるのよ』と言っていた。(Q.それはいつ聞いた)10日ぐらい前かな」

亡くなった夫婦には脱水症状があったということで、この暑さが影響した可能性があります。

山形・米沢市では28日、歩道で倒れていた、部活帰りの女子中学生が亡くなりました。米沢市の全ての中学校は、熱中症の危険度を示す『暑さ指数』の計測器を供えています。教育委員会のガイドラインでは、部活動の前に計測するよう定めているのですが…。

米沢市教育委員会・教育指導部長:「ガイドラインの周知徹底が十分でなかったことについて、教育委員会の指導に責任もある」

部活動の顧問は「気温が高くなることが予想され、早めに切り上げると事前に決めていたので、暑さ指数は計測していなかった」と説明しているといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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